一人暮らしをしていると、家賃、電気代、食費、通信費と、毎月いろいろなお金が出ていきます。ひとつひとつは数百円、数千円でも、積み重なると意外と大きい。
だからこそ、節約は「我慢する」だけではなく、世の中の仕組みを知って、使える制度はちゃんと使うのが大事です。
今回はそのひとつ、東京都の水道基本料金の無償化について見てみます。
水道代が全部タダになるわけではない
東京都水道局では、主に家庭で使われている13mm、20mm、25mmの小口径について、2026年夏の4か月分の水道基本料金を無償にしています。20mmの場合、基本料金は月1,170円。4か月で税込5,148円が無料になります。
ここで注意したいのが、水道代そのものが4か月ゼロになるわけではないことです。
無料になるのはあくまで「水道の基本料金」。水を使った量に応じてかかる従量料金と、下水道料金はこれまで通りかかります。東京都水道局も、2か月で10m³を超えた分については使用量に応じた料金を請求すると説明しています。 つまり、「4か月無料」というよりは、正確には固定費の一部が4か月分なくなるイメージです。
一人暮らしのモデルケースだと、どれくらい安くなる?

ここでは呼び径20mm、2か月で20m³使うケースを見てみます。
東京都水道局の料金表に沿って計算すると、通常時の水道・下水道料金は約4,532円。基本料金の無償化中は約1,958円になります。
差額は2,574円。割合にすると、約56.8%安くなる計算です。
グラフを見ると、使用量が少ない人ほど値下げ率が高くなっています。逆に、水をたくさん使うほど値下げ率は下がっていきます。
たとえば2か月で30m³使うケースでは、通常約7,150円が約4,576円に。安くなる金額は同じ2,574円ですが、値下げ率は約36%です。ここが今回のポイントです。
無料になる金額は同じ。でも、もともとの水道代が安い人ほど、家計へのインパクトは大きい。
一人暮らしのように使用量が比較的少ないケースでは、かなり恩恵を感じやすい制度といえそうです。
20mmって一人暮らしでは普通なの?
東京都水道局は、13mm、20mm、25mmを「主にご家庭で使われている小口径」としています。今回の計算では、その中の20mmをモデルケースにしました。
ただし、賃貸だから必ず20mmというわけではありません。自分の口径は検針票などにある「呼び径」の欄で確認できます。
ちなみに4か月で無料になる金額は、13mmなら3,784円、20mmなら5,148円、25mmなら6,424円です。水道代が家賃や管理費に含まれている物件では、扱いが異なる場合もあるので、その場合は管理会社などへの確認が必要です。
節約は「使わない」だけじゃない
節約というと、「水を出しっぱなしにしない」「電気をこまめに消す」といった行動を思い浮かべがちです。もちろんそれも大事ですが、生活のコスパを上げるなら、制度や料金の仕組みを知ることも立派な節約です。今回なら、20mmの家庭では4か月で5,148円。何もしなくても、条件に当てはまればその分だけ固定費が下がります。東京での一人暮らし、ニュースを「自分には関係ない」で終わらせず、自分の家計にいくら効くのかまで見る。それだけでも、生活のお金の見え方はかなり変わってきます。


コメント