東京で一人暮らしの部屋を探すとき、給湯器の種類まで確認する人は、
それほど多くないかもしれません。
物件情報に「都市ガス」や「オール電化」と書かれていても、
実際にどうやってお湯を作っているのかは、意外と分かりにくいものです。
ただ、お湯は毎日のシャワーやお風呂、洗面、食器洗いなどで使います。給湯方式の違いを知っておくと、光熱費だけでなく、湯切れや使い勝手までイメージしやすくなります。
代表的な給湯設備は、ガス給湯器、電気温水器、エコキュートの3つです。
選べるならどれがよいのか、それぞれの仕組みから見ていきましょう。
まずは「お湯の作り方」の違いを知ろう

3つの給湯方式は、お湯を温める方法と、タンクにためるかどうかが異なります。
ガス給湯器は、水を使うタイミングでガスを燃やし、その場で温める仕組みです。
蛇口をひねると給湯器が動き、必要な分だけお湯を作ります。
電気温水器は、電気ヒーターで水を温め、タンクの中にお湯をためておく設備です。イメージとしては、大型の電気ポットに近いでしょう。
エコキュートも、作ったお湯をタンクにためる方式です。ただし、電気ヒーターで直接温めるのではなく、空気中の熱を集めるヒートポンプという仕組みを使います。
つまり、電気温水器とエコキュートはどちらも電気式ですが、お湯の作り方は同じではありません。
給湯器は使いやすさが分かりやすい
ガス給湯器のメリットは、タンクにためたお湯を使う方式ではないため、
基本的に湯切れを気にしなくてよいことです。
帰宅時間が不規則な人や、長めにシャワーを浴びる人でも使いやすいでしょう。
友人や家族が泊まりに来て、続けてお風呂を使う場合にも向いています。
注意したいのは、ガスの種類です。同じガス給湯器でも、都市ガスとプロパンガスでは料金の仕組みが違います。家賃が安いプロパンガス物件でも、給湯に多くのガスを使うと、毎月の支出が想像より増えることがあります。
電気温水器は電気式でも確認が必要
電気温水器は、ガスを使わないため、オール電化物件などで見かけます。
ただし、「オール電化だから光熱費が安い」とは限りません。電気温水器はヒーターで水を直接温めるため、エコキュートと比べると電力を使いやすい傾向があります。
また、タンクのお湯を使い切ると、再び沸くまで待たなければなりません。一人暮らしなら問題になりにくい場合もありますが、毎日湯船につかる人や、シャワーを長く使う人はタンク容量を確認しておきたいところです。
エコキュートは効率重視の電気式
エコキュートは、空気中にある熱を集めてお湯を作ります。電気だけで熱を作る電気温水器よりも、少ない電力で効率よく沸かしやすいのが特徴です。
オール電化物件を選びたい人や、給湯にかかる電気代を抑えたい人には有力な候補になります。
一方で、エコキュートもタンク式です。使えるお湯の量には限りがあり、生活スタイルに合わない小さなタンクでは湯切れする可能性があります。電気料金プランや、お湯を沸かす時間帯も確認しておきましょう。
選べるなら、どれを選ぶ?

使いやすさを優先するならガス給湯器が分かりやすい選択です。特に都市ガス物件なら、料金と使い勝手のバランスを取りやすいでしょう。
オール電化を希望し、光熱費の効率を重視するならエコキュートが候補になります。
電気温水器だから避ける必要はありませんが、同じような家賃や立地のエコキュート物件と選べるなら、設備の効率も比較したいところです。
物件選びでは、給湯方式だけで結論を出すのではなく、家賃、ガス種、電気料金プラン、タンク容量までセットで確認することが大切です。
毎日何気なく使っているお湯にも、料金が決まる仕組みがあります。世の中の仕組みを少し理解するだけで、暮らしのコスパは上げやすくなります。東京で一人暮らしの部屋を探すなら、物件情報の「給湯」欄にも注目してみてください。

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