東京で一人暮らしの部屋を探すとき、まず見るのは家賃、駅からの距離、
間取り、築年数あたりではないでしょうか。
ただ、物件情報にはもう一つ見ておきたい項目があります。
それが「都市ガス」「プロパンガス」「オール電化」です。
家賃が安いと思って選んだ部屋でも、毎月の電気代やガス代が高いと、
実際の生活コストはそれほど安くならないことがあります。
数千円の差でも、1年続けばそれなりの金額です。
部屋選びでは、家賃だけでなく光熱費まで含めて考えるのが大切です。
まずは3つの違いをざっくり知ろう
都市ガスは、地下のガス管を通して供給される方式です。
東京などの都市部では比較的よく見かけます。
一般的にはプロパンガスより料金を把握しやすく、毎月の支出も読みやすい傾向があります。
プロパンガスは、建物に設置されたガスボンベから供給されます。
都市ガスが通っていない地域でも利用でき、災害時に個別に復旧しやすい面もあります。
一方で、料金はガス会社や契約内容による差が出やすく、賃貸では入居者が会社を自由に変えられないケースも少なくありません。
オール電化は、調理や給湯をすべて電気でまかなう方式です。
ガスの基本料金がかからず、IHコンロは掃除しやすいのがメリット。
ただし、光熱費のすべてが電気代に集まるため、料金プランや生活時間によって負担が変わります。
比べるべきは「家賃+光熱費」
たとえば以下のように、家賃だけを見るとプロパンガス物件が一番安く見える場合があります。

都市ガス物件の家賃が7万5,000円、プロパンガス物件が7万2,000円なら、プロパンのほうが月3,000円お得に見えます。
ところが、電気・ガス代を加えると、都市ガス物件が月8万4,000円、プロパンガス物件が月8万5,000円になることもあります。家賃だけでは安かった物件が、光熱費込みでは逆転するわけです。
もちろん、料金は立地、使用量や設備、契約プランによって変わります。それでも「家賃だけで決めない」という考え方は、部屋選びでかなり役立ちます。
自分の生活スタイルも意外と重要
どの方式が向いているかは、暮らし方によっても変わります。
自炊をよくする人や、毎日しっかりお湯を使う人は、都市ガス物件を選ぶと光熱費を安定させやすいでしょう。
家賃の安さを最優先したい人は、プロパンガス物件も候補になります。
ただし契約前に、ガス会社名、基本料金、従量単価の目安を確認しておくのがおすすめです。
火を使うのが不安な人、コンロ掃除を楽にしたい人には、IHやオール電化も相性が良いです。
ただ、在宅ワークで昼間の電気使用が多い人や、お風呂に入る時間が不規則な人は、
電気料金プランや給湯方式も見ておきましょう。
内見・契約前に確認したいこと

物件を見るときは、上記のようなチェックリストを使うと確認漏れを防げます。
ガス種は何か、ガス会社と料金の目安は分かるか、給湯器はガスか電気か、コンロはガスかIHか。オール電化なら、使える電気料金プランも確認したいところです。
可能なら、不動産会社や管理会社に「過去の入居者の光熱費目安は分かりますか」
と聞いてみるのも手です。特に冬はお湯の使用量が増えやすいため、通常月だけでなく冬場の金額も聞けると参考になります。
物件の安さは、家賃だけでは決まらない
都市ガス、プロパンガス、オール電化には、それぞれメリットと注意点があります。大切なのは、どれかを一方的に良い・悪いと決めることではありません。
家賃、光熱費、使いやすさ、防災。この4つをセットで比べると、自分に合った部屋を選びやすくなります。世の中の仕組みを少し知るだけで、毎月の固定費は見直しやすくなります。
東京で一人暮らしを始めるなら、物件情報の「ガス種」も忘れずにチェックしてみてください。


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